コラム 電気料金削減のヒント

電気料金削減のヒントについて

昨今、成熟産業ほど売上げを伸ばすことが難しい状況にあり、経常利益を増やすためには固定費と変動費の圧縮が不可欠といわれています。
成熟産業に限らず、企業にとって固定費や変動費に占める割合が大きい電気料金の削減は、経常利益を確保するための現実的な方法のひとつであるといえるでしょう。また、工場や商業施設、ビル、病院、温浴施設、ゴルフ場、レジャー施設など、特に電気を大量に消費する施設の電気料金は経営利益にも影響する金額であり、電気料金の削減はどの企業にとっても経営上の重要なテーマとなっています。

電気料金削減方法の3つの考え方

企業の電気料金の削減方法は、大きく分けて「運用改善」「設備改善」「調達改善」の3つの改善手法に分けられます。

拡大

1運用改善

運用改善は「無駄を省く」ことで、これは誰でも取り組める比較的簡単で日常的な方法です。エアコンの場合を例にあげると、設定温度や風量の調節、清掃やメンテナンス、電源オンオフ時の無駄をなくす、などがこれにあたります。

2設備改善

設備改善には、LEDや断熱素材などの使用による「省エネルギー化の促進」、インバーター制御やデマンドコントロールを利用した「省エネ設備やシステム制御による効率化の促進」などがあります。

3調達改善

調達改善は、電気料金の契約を最適化することですが、それには以下2つのアプローチがあります。

1現状の電力会社の契約プランの変更

例えば「時間帯別のプランへの変更」や、「負荷設備契約から主開閉器(ブレーカー)契約への変更」などがあげられます。

2新電力からの購入

2016年4月から始まった電力小売全面自由化後には低圧契約でもこの選択肢が大きく広がり、様々な電力会社より最適なプランを選択することができるようになりました。

コストと手間がかからない電気料金削減方法は?

では、どの方法を選択するかについて、3つの削減手法に優先順をつけて比較してみましょう。

運用改善はコストがかからず行えるものがほとんどですが、社員のやる気や手間がかかる反面、電気料金削減率はあまり大きくありません。また、社員のやる気を引き出す方法として「見える化」してから運用改善するケースもありますが、効果の出る「見える化」を行うためには、例えば、コピー機の印刷枚数を毎月部門別に発表する、電流値装置を取り付けるなどの方法となり、こちらも手間やコストが発生します。
一方で設備改善はすぐに効果が出やすい反面、資金がかかります。

拡大

手間もコストをかけない方法を選択したい場合には、電力契約変更などの調達改善がおすすめです。また、調達改善で削減できた電気料金の分を設備改善に充てるというやり方もあり、資金が少ないが設備改善をしたい場合の賢い選択肢といえるでしょう。

調達改善後に設備改善を行う一例

調達改善後に設備改善を行う一例

調達改善後に設備改善を行う一例

調達改善後に設備改善を行う一例

拡大

総合的に見ると、調達改善(契約の最適化)が最もコストがかからず、工事や準備などの手間が不要であることから、スピーディーかつ効果的に電気料金を削減できる方法として注目が集まっています。

電気料金削減のヒント集 エアコンの場合

  • エアコン
    資源エネルギー庁の調査結果では、真夏や真冬の一般企業の電気料金の半分以上がエアコンによるものとされています。
    また、主要業種別の電力消費の内訳では、空調・冷蔵・冷凍設備の電力消費が、平均38.5%と最大となっており、エアコンなど空調設備の効率的な使い方の実施は利益確保の重要ポイントとなっています。

電力消費の内訳

電力消費の内訳

拡大

特に大口需要家の代表ともいえる工場の電気で最も使われているものは生産設備ですが、エアコンは製造に影響を与えない電気料金コストとして占める割合が多いため、工場の電気料金の節電の第一歩はエアコンの節電といえるでしょう。

エアコンでの電気料金削減のポイント
POINT 1

エアコンの設定温度を適正温度にする

エアコンの設定温度を1度あげると約10%の電気料金削減になります。
昼間の時間の設定温度と朝方や夕方の涼しい時間の設定温度を変えるなど、こまめな温度調節がポイントです。

POINT 2

エアコンの清掃やメンテナンスを行う

室内機や室外機の清掃は電気料金削減の他、エアコン本体の寿命の向上にも効果的です。

POINT 3

頻繁に電源のオンオフをしない

起動時の最初の1時間は通常時の倍以上の電気料金がかかるため、オンオフを必要最低限にとどめる方が節電になります。

POINT 4

風量調節を自動運転にする

風量は「弱」にするよりも、むしろ自動運転の方が節約になります。

POINT 5

エアコンの風向きは「水平」がおすすめ

エアコンから出た冷たい空気は自然と下へ降りてくるため、水平にしておくことで部屋の空気がムラなく冷やされます。

POINT 6

室外機に日よけをつける

エアコンの室外機の周りの温度が涼しくなると、消費電力が少なくなります。室外機に日よけを付けたり、室外機の周りを片付けることで効果があがります。

施設ごとの電気代削減の可能性

電気料金が削減しやすい施設とは

高圧の電気料金の内、基本料金は契約電力(kW)によって決まります。この契約電力は年間で電気を最も使った30分間の電力(最大需要電力)で決定されるため、そのピークの時期や時間帯以外は電気をほとんど使っていないことがある業種の場合、設備を使う時間帯をずらすなどの工夫により電気料金を大きくカットできる可能性があります。

拡大

  • 各種学校
    学校法人は夏期の長期休暇のほか、春や冬にも比較的長い休みがあるため季節による変動が大きく、基本料金が割高になっている可能性があります。
  • 冠婚葬祭施設(結婚式場、葬儀場など)
    土日や祝日に行事が集中する結婚式場や、行事の開催が不定期な葬儀場は、日々の電気の使用量が一定していないため、割高な電力契約になっている可能性があります。
  • 娯楽施設(ゴルフ場、スキー場など)
    シーズンごとに楽しむ娯楽施設は、夏期の長期休暇のほか、春や冬にも比較的長い休みがあるため季節による変動が大きく、使用量に比べて大きすぎる契約電力になっている可能性があります。
  • オフィスビル
    夕刻になると業務が終了すること、また土日や祝日といった休日に電気がほとんど使われないことから、高圧以上のオフィスビルの場合、契約電力に対して電気の使用が少なくなっている可能性があります。
  • 各種工場
    夜間も稼働している場合を除き、基本的に夕方以降や休日には稼働をストップしている工場では、契約電力が使用量に対して大きい可能性があります。

電気料金の削減のしやすさの判断方法

電気料金の削減のしやすさを判断する数値を「負荷率」といいます。
負荷率の計算方法
負荷率(%)=年間電気使用量の合計(kWh)÷(24時間×365日)÷直近の契約電力(kW)×100

  • 負荷率が高い施設
    電力使用量が一日を通して平均的で、電力のピーク時と使っていない時の差が少ない状況で24時間稼働に近い施設です。工場、ホテル、病院、24時間営業のスーパー等がこれに当てはまり、設置してある設備をフル稼働、または継続的に稼働させる時間が長い業種・業態となります。
  • 負荷率が低い施設
    電力使用量のピークと使用していない時間帯がはっきりしていて、電力の使い方にメリハリがある施設です。
    官公庁の建物、学校、スキー場、スポーツ施設、事務所ビル等が当てはまります。

拡大

削減実績の事例(中央電力調べ)

拡大

中央電力では、削減のメリットの出やすい負荷率の低いお客さまを中心に電力供給を行っております。

電気料金削減プランに関するQ&A

どんな施設にも電力供給してもらえるのですか?
どんな施設にも電力供給が可能です。ただし負荷率等によって電気料金の削減メリットが変わります。
電気料金削減のメリットはどんな施設が出やすいですか?
削減率の高い施設としては、電気使用量に比べて契約電力が大きい可能性が高い施設、例えば、学校法人、ゴルフ場、スキー場などの娯楽施設や、夕方に電気の使用が終わるオフィスビルや、夜間稼働がない工場などです。
削減プランはどのようなフローで出してもらえますか?
直近1年分の電気料金明細の写しと、1ヵ月分の保安点検報告書の写しをご用意ください。ご連絡をいただければ、電気料金削減コンサルタントが直接お伺いし、調査させていただきます。ご提出資料は当社の個人情報保護方針に基づいて慎重にお預かりいたします。
見積り後、お断りしても大丈夫ですか?
見積りは無料で実施いたしますので、ご遠慮なくお申し付けください。
電力契約変更の手続きはどのように行いますか?
お客さまには契約の切り替えに必要な書類へのご記入、ご捺印をいただきます。従来の電力会社への手続きや申請は弊社で行います。
電力の契約を新電力に変更するデメリットはありますか?
特にございません。また、電力契約は変わっても送電される電気は変わりませんのでご安心ください。
これまでどのような電力の削減事例がありますか?
これまでの削減事例では、各種テナントビルをはじめ、ゴム加工業、金属加工業、鋳物工場、製紙工場、印刷工場、自動車ディーラー、リサイクル工場、結婚式場、葬儀場、お寺、各種学校、ゴルフ場、福祉施設、各種病院など、多数の施設や事業場にご提供しております。
電力削減のコンサルティングの実績はどのくらいありますか?
電力小売りではグループ会社の中央電力エナジーを2015年10月に設立し、2017年3月度の企業エネルギー庁データでは、販売数は新電力386位中32位、電力契約値では144,278kWの供給実績がございます。また、2004年より行っているマンション一括受電事業では約16万世帯、導入を決定いただいた管理組合の数は約2,000におよび、電力削減コンサルタントが丁寧にヒヤリングをさせていただき、プランをご提案してまいりました。マンションの電気料金削減はマンション固有の課題があるため、管理組合の方々とご一緒に最大のメリットを検討し、マンションに寄り沿ったご提案を日々行っております。 ※2017年3月時点
中央電力の電力小売販売の事業はどんな特長がありますか?
中央電力では、高圧契約だけでなく、事業者さま向けの低圧契約の電力削減も行っており、包括的な電力販売サービスをご提供しております。

まずはお気軽にご相談ください。
お見積りのご依頼もお気軽に
お申し付けください。